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フェデラー 涙

オーストラリアオープン 男子シングルス決勝。
フルセットの末、ラファエル・ナダルが優勝!

5セット目は、フェデラーが自分から崩れてしまったが、結構フェデラーの本来のプレーが存分に出て、ナダルを押していた感じ。が、タイブレークや5セットなど、重要なところで力んでしまったのか、ミスがでて本当に残念。かなり苦労して勝ち上がってきているようだったし、対ナダル戦には去年のフレンチ、ウィンブルドンでも相当苦しめられているので、今回は勝ってほしかった。

実際、とったポイント数では、ナダル173に対してフェデラー174で、ロジャーが勝っていたのである。

う~ん、残念。。。とはいえ、ナダルとフェデラーの試合は、常にそうだが、今回も息をのむラリーの連続であった。

表彰式のインタビューでフェデラー、言葉が出てこず、こらえても涙が流れだしていた。
悔しさなのか、逆に、かなり善戦できたことへの喜びだったのか。。。
本人もわからないうちに涙が止まらないって感じだった。

今年もフレンチ、そしてウィンブルドンが楽しみである。

http://tennislivechannel24.blogspot.com/

# by yokopw | 2009-02-01 22:29 | 気分転換  

オバマ 大統領就任演説

アメリカ人の友人が朝3時に起きて、就任演説の会場である連邦議事堂からリンカーン・メモリアルまで続くNational Mollと呼ばれるエリアに突入し、就任式を観た感想をメールしてくれた。彼女は民主党員であり、ブッシュ政権を痛烈に批判するとともにオバマ就任を非常に喜んでいる。

すごい人ゴミと寒さで、押したり押されたりでイライラしそうになると、「obama! obama!」とどこからともなく声があがったという。

特に感心した部分が、「この難しい状況の中、困難な仕事を引き受けてくれた(step up to the plate)オバマ大統領とその夫人に感謝する」という表現。これまで、日本の政治家に対し、例えば、麻生さんが総理を引き受けてくれて感謝する、というような感覚を持ったことがなかった。すごく新鮮に思えた。

別の知り合いからも就任式に参加したという話を以前に聞いた。彼は弁護士で同僚と一緒に参加したらしいが、彼の話は"faithfully"の位置が間違っていたことがすぐにわかり、これは無効なんだろかどうだろうかという話で盛り上がった!という話が中心だった(この宣誓は、無効かどうかは別として、翌日やり直しとなる)。

同じ場にいても人の受け取り方は様々で、おもしろい。

# by yokopw | 2009-02-01 14:58 | leadership  

チェ 39歳 別れの手紙 (GUERRILLA)

「チェ 28歳の革命」の後編。チェ 39歳 別れの手紙 (GUERRILLA)_f0064307_023137.jpg
チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)のボリビアでのゲリラ活動を追っている。前編ではキューバ革命を成功する過程に焦点をあてていたが、後編はカストロがゲバラの手紙を読むところから始まる。ここにはもう自分は必要がない、自分を必要としているところに行くと。
キューバで築いた地位や家族をすべて捨てて、彼は、37歳にして別の地で革命を起こそうと周りに黙ってキューバを離れたのである。

が、映画を見る限り、ボリビアでの戦いは相当悲惨なものだった。全く組織化されていず、ゲバラ以外に部隊を統率する司令官的立場の人は特にいなかったようであり、加えて、農民達からの支持も得られず食糧や兵士の調達に相当苦労を強いられている。ボリビア独裁政権が米の支援を受け、ベトナム戦争時の戦い方等を指南してもらい、早い段階から農家等に協力するようにしかけたという点もあるのかもしれない。
また、カストロはキューバ革命において、早い段階で共産党など、意見に違いはあるものの現政権に対抗するという点で一致し、協力関係を築くことにより、運動を大きくしていくことに成功したが、そのような政治的動きに失敗したところも大きいのかもしれない。

前編・後編を通じて残念なのは、なぜ彼がキューバを去ることになったのかという点について全然触れられいないこと。米と敵対関係となったキューバの立場から、カストロはソ連に接近していく。しかし理想家であるゲバラにとっても、ソ連も帝国主義を続けている国であり、政治的妥協が許せなかった。他にも現実的な路線をとっていくカストロとの方向性の違いから、キューバを離れることを決意したのだと思う。
この経緯が大事なのは、ゲバラは共産主義などという主義主張のために戦おうとしているのではなく、貧困から抜け出すためには武力闘争もやむを得ないのだと考えている点である。労働者が酷使され、虐待されて、団結してストを起こすと武力で制圧される、これに対抗するのに武力を使うのがなぜおかしいのかと。あるいは武力を使わなければ変わらないではないかと。

チェ 39歳 別れの手紙 (GUERRILLA)_f0064307_050506.jpg
農民の支援も受けられず、兵隊の士気も下がる中、徐々に追いつめられるゲバラの様子は痛々しい。ボリビア政府の掃討作戦で負傷し、捕まり、処刑され、彼の死体はメディアに公開される。革命の士気をそぐための政治的メッセージであろうが、何も殺す必要はなかったように思えてならない。

なお、サルトルはゲバラの死後、彼のことを"not only an intellectual but also the most complete human being of our age"とコメントしたらしい。

# by yokopw | 2009-02-01 00:52 | 映画  

風力発電

についての話を聞いた。
ヨーロッパでだいぶ普及しているようだが、日本は湿気も多く、梅雨もあり、台風もあり、加えて地震もあり、ヨーロッパの機械をそのまま簡単に導入すればいいというわけでもないらしい。野ざらしなので、維持管理にもだいぶコストがかかるとか。
また、プロペラの先端までは100m近くになるらしく、運んでくるのも大変であれば、組み立てるにも特殊なクレーンが必要。よって、運送にも港湾だの都道府県だの警察だのとあちらこちらと調整をしないといけないらしい。加えて、住民からの理解を得るのも簡単ではないらしい。

が、クリーンエネルギーとしての期待は高いわけで、外国から運んでこずに日本で作ればいいのに!と思うのだが、なぜか、日本のメーカーは太陽発電の開発には何社もかかわっているが、風力発電はあまりなく、それも輸出用で国内用ではないらしい。コスト・パフォーマンスに見合わないってことなのかな。

# by yokopw | 2009-01-29 15:57 | ちょっと考えたこと  

ヒトラーの贋札(Die Fälscher,The Counterfeiters)

ナチスがイギリス経済をかく乱するため、強制収容所のユダヤ人達に紙幣偽造をさせたベルンハルト作戦を映画化したもの。実際に1億ポンド以上が偽造されたとか。

強制収容所送りとなった囚人の中から印刷工や元銀行員、通貨偽造詐欺師等をほかの囚人から完全に隔離し、彼らにはほかの囚人とは破格の待遇(といっても白いシーツ付きのベッドとか歯ブラシ支給とか、シャワーが浴びられる等のレベルではあるが)で処遇し、その代り、ポンド偽造に従事させる。囚人の間で起こる、ナチスの利益となる偽造に協力するのか、あるいはサボタージュをして殺されるか、葛藤が描かれている。
実際に、ポンドが成功した後はドル紙幣の偽造を命令されていたが、それはサボタージュにより完成をだいぶ遅らせたようである。


映画の主人公であるサリーは贋札師で、要するに偽札や偽造パスポートを作って生業を立てていたわけで、そういう意味では犯罪者である。一方、収容所の中で彼は、絶対仲間を見捨てないというモラルを徹底するモラリストでもある。
いくら多少他の囚人よりもいい待遇を受けているからとはいえ、ナチの作戦に加担することは、ユダヤ人からすれば当然、自分たちの首を絞める結果をもたらすわけで、正しいことではないかもしれないが、「できる限り生きることを優先」させ、仲間(自分も含めて)を助けることに善悪のボーダーを引いているところが非常に面白い。

この作戦に駆り出されたユダヤ人印刷工エアドルフ・ブルガーの本を基に制作。解放後、彼は偽札作りに関与させられたこと(あるいは強制収容所のこと自体)に触れたくなく、長らく沈黙を守っていたが、ドイツの右派的動きを懸念して、筆を執ったとインタビューで応えている。

# by yokopw | 2009-01-28 10:47 | 映画