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僕は脳性まひのトップセールスマン


TBSドラマ DOOR TO DOOR 「僕は脳性まひのトップセールスマン」、ついつい見入ってしまった。
フィクションだろうなぁって思ってみていて、最後に、ドラマのもととなった主人公のビル・ポーターの写真が映し出されびっくり! 77歳?で今も現役だとか。

原作は、主人公PorterのビジネスパートナーであるShelly Bradyが書いた "Ten Things I Learned from Bill Porter: The Inspiring True Story of the Door-To-Door Salesman Who Changed Lives"
邦訳のタイトルは、『きっと「イエス」と言ってもらえる』

ポーターが偏見といった制約を乗り越え、人を魅了して助けを得ながらやりたい仕事を実現させていくっていうことにも感心するのだが、それより、彼を母子家庭ながら、金銭的にも精神的にも支えて、そして一人立ちしていけるように育て上げたお母さんに感動した。

# by yokopw | 2009-03-30 10:03 | life  

WBC やっぱりイチロー・・・

Excite エキサイト : スポーツニュース

もちろん、野球はチームスポーツであり、誰が!っていうものでもないが、しかし、決勝戦までの試合で、ここぞ、っていうときに点をとってきたのは、明らかに、青木、内川、城島、中島などの選手だったし、加えて、岩隈、松坂をはじめとする投手の活躍だった。

正直、何でスポーツニュースは、いつも、イチローが打った打たないに焦点があたり、インタビューもイチロー中心で、他の選手をもっと公平に評価しないのか、不満であった。

一方、前回のWBCとは違い、不振に喘いだイチローのコメントは、いつになく「折れかけていた心がほぼ折れた」など、素直に自分の心を表現していたのに興味をひかれた。リーダーでありながら、チームを引っ張れない辛さは相当のものだったのであろう。

そして、決勝の延長戦。「神が降りた!」2点タイムリー。もちろん、勝負事には運不運はつきものだが、やはり、目茶目茶大一番で神を呼び込めるところに、イチローのすごさをまざまざと見せつける1球だった。脱帽!

延長になったおかげで、大きな感動をもらえた決勝戦だった。

ところで、岩隈には、これを機に、メジャーに是非いってもらいたいなぁ

# by yokopw | 2009-03-24 18:01 | leadership  

スキンバンク と 中川大臣出席G7会議

NHKでNGOスキンバンクについての特集をみた。

亡くなる方から皮膚をもらい、それを冷凍保存し、重度の火傷等により皮膚移植が必要となった時に病院から連絡が入り、皮膚を届けるというのがメインの仕事。この事業を3名のコーディネータで行っているというのだが、なんと、スキンバンクは日本に1つしかないという。
それも、今、資金難で存続の危機だとか。昨年の運営費は2800万円、うち、3/4程度が企業の寄付で、1/4程度が病院の会員費で賄われているが、うち、1700万円を寄付していた企業が倒産してしまったのだという。3月からはコーディネータを一人減らす方向。
しかし、皮膚の提供は、亡くなってから6時間以内に採取しないといけないという。急に病院から呼び出しがある場合も多く、コーディネータが減るということは、それだけ緊急な対応ができなくなるということ。他に同様の事業を行っているところはないので、折角提供してくれるという申し出も、無駄になってしまう。

その直前のニュースでは、中川大臣が辞任をするきっかけとなったG7会議についての国会質疑の場面が流されていた。その中で、今回の会議には22名の随行があり、計6000万円の経費がかかったという。

納税者100人が100人とも、スキンバンク事業に旅費の半分でいいから投入されるべき、って思うと思うのだが、そうはお金が流れないところが、制度の難しさなのだろうか。

# by yokopw | 2009-02-19 21:50 | ちょっと考えたこと  

モーターサイクルダイアリー The Motorcycle Diaries

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チェ・ゲバラ(Ernesto Guevara)とグラナード(Alberto Granado )のバイクでの南米縦断旅行を、ゲバラの日記をもとに再現したもの。
今にも壊れそうな(実際途中で壊れてしまったが)バイクにまたがり、半ば行き当たりばったり的旅で出会った様々な人を通じて、二人が変わっていく様がよく描かれている。

泊めてもらうために近づいたチリの女性、治療を頼まれた老婆、警察に追われている共産主義者、アメリカ資本の鉱山で働くインディオ。。。
南米のヨーロッパであるブエノスアイレスでは、全く接点のなかった人々との出会いだったのであろう。

ゲバラはハンセン病を専門とした医学生であったことから、旅の途中でハンセン病療養所を訪れ、治療にあたっている。そこでは、患者と医師達の住む場所とが大きな川で隔てられ、ボートでなければアクセスできない。
ゲバラは、純粋に、患者が隔離されていることに疑問をもつ。インディオが先祖代々の土地から追われたり、鉱山労働者が危険に晒されながら働いているのと同様に。

彼は最終的に武力で社会を変えるというラディカルな手段をとる。しかし、彼の眼には、資本家が国家警察などの暴力装置を活用してインディオを家から追い出しているように、貧富の格差が放置されている現状そもそもラディカルに映っていたのであろう。
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社会革命を目指すきっかけとなる過程であり、その後の「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」につながっていく。

グラナードは、カラカスでゲバラと別れてから8年後、ゲバラ司令官をキューバに訪ねたそうだ。そして、ゲバラの死後は、ハバナで医学部を創設したらしい。

# by yokopw | 2009-02-11 22:53 | 映画  

空白の宰相

安倍首相1年間の主要な事件を中心に彼のリーダーシップの失敗は何かを検証しようとしたジャーナリズム本。

この本の結論では、一言で言うと、無党派層をバックとする点では小泉政権と共通だが、最大の違いは秘書官の役割ということになっている。これも一因かもしれないが、安倍リーダーシップの失敗の理由とするには、最も著者に対するバッシングが少ないのかもしれないが、少し浅薄な気がする。
道路特定財源の一般会計化の最終調整の場面なども、結構細かい取材をもとに描かれているが、小泉政権ですら手をつけられなかった聖域に踏み込んだにもかかわらず、マスコミが冷ややかな反応しか示さなかったという理由も、井上秘書官が記者団に、明日重大発表をするので、これで支持率が上がる、というようなブリーフをしたため、支持率アップのパフォーマンスとマスコミが冷ややかに報じたという分析であったが、秘書官の一言で、マスコミ全体がネガティブな反応になるというのには少し無理がある気がする。

安倍首相も次から次と起こる問題、支持率低下にただ手をこまねいていただけでなく、いろいろと策を講じていたが、結局、安倍の個人的優しさがあだになったという線で説明されている。特に閣僚の不祥事が判明するたびに、閣僚を守ろうとする姿勢は、優しさがあだになった面は大いにあるだろう。

これはオバマ米大統領の最近のニュースを連想させる。厚生長官に指名されたダシュル元民主党上院院内総務の納税漏れが発覚した際、当初は彼を擁護する姿勢をとったが、それが返って批判を招き、撤回し自らの任命責任を認め、ダシュルは辞退することとなった。

チームを守る優しさと、冷徹さの判断は難しい。

# by yokopw | 2009-02-08 19:10 | leadership