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チベット活動家達の成功したPR

Excite エキサイト : 国際ニュース

中国がオリンピックの候補地となった7年前から、チベット支援活動はPR戦略を立ててきたという!!(4月15日インターナショナルヘラルドトリビューン紙)

チベット活動家達は、オリンピックの焦点をスポーツからチベットの人権弾圧問題やスーダンへの投資などに切り替えることに成功している。これは偶然ではなく、戦略的に、コミュニケーションプランを立て、メッセージを明確にし、インタビュースキルやゴールデンゲートブリッジで幕をぶら下げるといったことまで教える研修を繰り返し行ってきたという背景があるようだ。
チベット支援活動は個人寄付が中心であるため、大々的な広告は打てないという事情もある模様。

Ruder Finn(PR会社)のRichard Funess会長もPRの観点からは成功であろうとコメント。Financial Timesによると中国はPR会社に依頼を検討中とのこと。

ロンドンに本部があるInternational TIbet Support Networkは153団体に定期的にニュース速報を送付しており、他にもStudents for a Free Tibet (SFT)も報道発表等行っている。
2ヶ月に1度、SFTはメディア受けする言葉やインタビュー方法の訓練等のメディアトレーニングを開催し、デモの仕方や警官の扱い方、注目を集める行動等の研修も年に4回開催しているという。

中国は93年のオリンピック選考にもれた際にPR会社を雇い入れることを検討し、現在、中国オリンピック委員会はHill&Knowltonと契約をしているらしい。Hill&Knowlton側は、中国政府は政府の方針に介入させないため、やれることは限られているとコメントしている。
(以上記事の概要)

中国では、最近、検閲の方法として、“常に監視をされている気にさせる”手法を取り出しているというのをどこかの記事で目にした。これまでは、チベット等問題のあるページへのアクセスを阻害するという手法であったが、インターネットへのアクセスを定期的に阻害することで、アクセスしている人の方が「あれがまずかったかなぁ、あの言葉がひっかかのたのかな」といったように考え込み、常時監視されているような気にさせるというようなものだったように思う。
しかし、既に中国政府は、チベットは中国国内問題であると説明し、中国国内の言動を注意していれば抑えられるという段階ではなくなっているということであろう。
皮肉にも、環境問題といい人権問題といい、オリンピックは中国が国際社会を気にしなければならなくなる絶好の機会のようだ。
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by yokopw | 2008-04-15 22:44 | PR  

善き人のためのソナタ (Das Leben der Anderen/ The Lives of Others)

すばらしい映画である。f0064307_17123872.jpg
1984年の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)のヴィースラー大尉は、徹底した尋問により西ドイツ亡命への協力者等、共産主義体制に背く人々次々に検挙。彼の揺るぎのない共産主義への忠誠は、しかし、劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタの監視により、激しく揺さぶられる。そして、上層部に対し、ドライマンの反体制活動を隠すようになる。自分の立場を危険にさらしても・・・

ドライマンもまた、友人の死を前に、劇作家として活動を続けるため、体制が好む言動しかしてこなかったことに、価値観をゆさぶられていた。劇作家として、あるいは舞台女優として活動するために、体制側に媚を売らなければならない一方、体制側はその足元を見て、女優をほしいままにくどく。共産主義に、また職務に忠実であったヴィースラーは、24時間の2人の監視及び盗聴から、2人の苦悩をつぶさに観察し、そして感情が移入してしまう。

ドライマンの西ドイツへの匿名寄稿を黙認し、それがクリスタの裏切りにより幹部にばれた決定的瞬間にも、彼はドライマンのアパートから証拠品であるタイプライタを盗み出すことで、彼の窮地を救う。これにより、彼は幹部からの信用を損ない、降格されることとなるのだが。

この映画自体はフィクションだが、シュタージ(ナチスドイツのゲシュタポ、ソ連のKGBのような存在)の尋問の仕方や情報提供者の活用の仕方など、詳細に調べ上げており、実際、シュタージに尋問を受けた多数の映画関係者も作品制作に関与しているようで、時代背景等ノンフィクションさながらである。
特にヴィースラー役のウルリッヒ・ミューエ(Ulrich Mühe)の、最初は能面のような無表情さが、次第に微妙に感情を表すようになってくる演技がすばらしい。演技を超えた、彼の生き様の反映なのかもしれない。彼は東ドイツ出身で旧東ドイツ時代には、シュタージの監視下におかれており、当時の妻であった女優イェニー・グレルマンがミューエの行動を監視し密告していたと言われている(グレルマン本人はこれを否定

東西ドイツ統一後、ドライマンは政府に自分の個人情報の開示を請求し、ヴィースラーの存在をしることとなるというストーリー展開も驚いた。徐々に国が民主化するというのではなく、東西統一により、西側の法制度を一度に適用したからこそ可能となったのであろうが、一方、拷問をしたシュタージが誰かといったことも明らかになるわけで、混乱も多かったであろう。

これは2006年のドイツ映画。東ドイツを扱った映画として、「グッバイレーニン」/a>
f0064307_17242177.jpg  や「トンネル」を見たが、どれもすばらしい映画である。
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by yokopw | 2008-04-13 17:11 | 映画  

絶滅に瀕しているインドサイ


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4月11日放送のABCNEWSで、絶滅に瀕している角が1本のサイをネパールで特集。
鼻の上に突き出たこの角を狙って、密猟者が絶えないという。短剣の柄として使われたり、解熱剤に効くという科学的根拠のない言い伝えから、闇市場で高く取引されているという。

ジャングルの刑務所で服役中の元密猟者はなぜ絶滅に瀕しているサイを殺したかという質問に、「絶滅に瀕しているとは知らなかった。お金に困っていた」と応えている。結局、原因は貧困とは切り離せないようだ。専門家によると、保護対策に必要なのは、現場での監視は1%で、99%は人対策とも。

特集の中で、絶滅に瀕している動物でも、ゾウにはダンボが、トラにはライオンキングが強力なロビーストとして活躍しているが、サイにはそのようなPRをしてくれるキャラクターがいず、絶滅に瀕していることが世論に伝わっていないことも問題として指摘されていた。

確かに、サイが絶滅に瀕しているなんて、知らなかった。象牙だけを抜き取られて転がっている巨大なゾウの死体の映像を見たときにも感じたが、「ほんの鼻から突き出た角の部分だけがほしくてあの巨体を撃ち殺すことには怒りを感じる。一方、その密猟者として利用されている地元民は、密漁をするとどうなるかを伝えられず、金額だけを提示されるのであろう。インタビューに応えた服役中の密猟者は15年の刑と言っていた。
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by yokopw | 2008-04-11 21:01 | PR