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寺井尚子 カルテット

先週末、Motion Blue Yokohamaで寺井尚子 カルテットを聴いた。
ジャズヴァイオリニストで、現在、かなり活躍中らしい。他、北島直樹(ピアノ)、店網邦雄(ベース)、中沢 剛(ドラム)のカルテット。予想以上に音楽のクオリティも高く、比較的身近な曲のアレンジとかも入っていて聞きやすかった。2ヶ月前に橋本一子(ピアノ兼ボーカル)のトリオを聴いたが、カバーチャージも上だけあって、これよりもよかった。

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とにかく印象的だったのが、寺井尚子の“女王様的”ヴァイオリンと、その強烈な個性にもかかわらず、音がバッチリとあってくるピアノ、ドラム、ベースのレベルの高さ。彼女が最初に弾いた曲、“ジェラシーは、ぞくぞくしてくるくらい、引きこまれた。彼女と彼女のヴァイオリンは、テンポが速く、技術的な見せ場があって、情熱的な曲がとってもフィットしている。逆に、アンコールで“星に願いを”を弾いていたが、ヴァイオリンにアンプを付けていたせいなのかもしれな
いが、ゆっくりした音色を聴かせるという点ではちょっと物足りなさを感じたというか、そもそも星に願わないだろう!

ピアノも結構ガンガン弾いていたんだけど、ヴァイオリンの音とぶつかることもなく、立てている感じ。ベースもヴァイオリンによくフォローしていたし、また、私の角度からはドラムがよく見えたが、彼は、殆ど楽譜や自分の手元を見ることがなく、ずっとヴァイオリンの動きを追っていた。コミュニケーションってこういうところでも重要なわけだ。

ヴァイオリン抜きでも十分やっていけるんだろうが、そこに寺井尚子という要素が入ることによって、独得のインパクトをもつバンドになっているんだと思う。3人は彼女についていくのに結構苦労しているんじゃないかとも想像するが・・・この辺が見られたのは、ライブならでは!
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by yokopw | 2007-01-31 00:07 | 音楽  

ヒラリー議員 出馬表明

1月20日(土)、ついにヒラリー・クリントン上院議員が大統領選への出馬表明。それも自分のウェブサイト上でのビデオによる発表。誰もが彼女の出馬表明は当然とみなしていただけに、新規性のある発表方法でニュースとなるように仕組んだ形のようだ。
ニュースコメンテータによると、オバマ議員の急浮上の影響により、当初考えていた出馬表明よりもだいぶ早めてきたのではないかとのこと。
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他の候補もオバマ議員の影響と、ブッシュ大統領による一般教書演説の直前というこの時期を狙って、出馬を表明してきているが、運悪く、ヒラリーのニュースに食われてしまっている印象。
当然のことながら、メッセージ性といい、タイミングといい、ヒラリー陣営のPR戦略は練りに練られている気がする。

週末は、多くのニュース番組の取材に応じていたようで、ABCニュースに中継で出演しているのを見たが、アンカーとのやり取りを聞いていて、ふと、アル・ゴアを連想させられた。ゴアは2000年の大統領選の際、ブッシュとの1対1の討論において、議論の上ではブッシュを追い込んでいたものの、ブッシュを鼻であしらっているようなその優越的な態度がかえって視聴者の反感を招いてしまった。
ヒラリーがアンカーからの言葉をさえぎって応えている場面をみて、少し一生懸命さがですぎているかなあという印象をもった。
もっとも、彼女は夫の弾劾裁判を始め、様々な修羅場を潜り抜けて、さらにパワーアップしてきているので、大統領選を通じて、まだまだ変わり続けていくのかもしれないが。
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by yokopw | 2007-01-24 00:02 | leadership  

オバマ議員 出馬表明

1月16日、バラク・オバマ議員が大統領に立候補することを表明。

民主党大統領候補とみられる議員の現時点での支持率は、ヒラリークリントンが圧倒しており、バラク オバマが次いで、その後、アル ゴアとかジョン ケリーとかが続いているらしい。

が、George Stephanopoulos(元クリントン大統領政権でのシニアアドバイザー、ABCのワシントンコレスポンデント等)によると、オバマには、ヒラリーとの差を縮めることができ、差はそれ程大きくはないと。
というのも、オバマについては、まだ知らない、決めかねている等の浮動層がまだかなり多いのに比べ、ヒラリーは浮動層があまりない。
加えて、オバマには
 1)new faceであり、変化を感じさせる、
 2)イラク戦争に対して、最初から反対の立場をとってきた(あまり国政での経験がないこと 
  が、イラク戦争については強味となっている)、
 3)民主党においてアフリカ人票をとれる意味は大きい
との分析。また、資金力でも圧倒しているヒラリー議員に追いつける可能性がある候補者は、オバマ議員だけではないかともコメントしていた。

"new face"、イラク戦争に関する発言でマイナスがないということは、現時点でかなり優位に働いているのは確か。、これから彼が主義主張を明らかにしつつ、また、彼のネガティブな部分も暴露等されながら、なおかつ、アメリカ国民を惹きつけ続けられるか、どのような選挙戦を展開していくのか、楽しみである。
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by yokopw | 2007-01-18 00:33 | leadership  

I Have a Dream

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最も印象に残るすばらしいスピーチの例としてあげられるのが、この"I Have a Dream
"のフレーズで有名なMarthin Luther King のスピーチ

そのスピーチのオリジナル原稿が発見され、彼の78回目の誕生日を記念して、Atlanta History Centerで一般に閲覧できるようになったという。(1月15日が誕生日。なお、彼の功績を記念して、アメリカでは毎年1月第3月曜日は祝日となっている)

なんと、このオリジナルの5分間スピーチ原稿の中には、スピーチ最後に繰り返された"I have a dream" のフレーズはないという。実際のスピーチの最中に、観客のうちの一人から、"夢は何だ?” との問いが投げかけられ、彼は原稿から離れて、スピーチの最後に付け加えたのが、この下りになったらしい。つまり、即興だったわけだ! 

彼がこのスピーチをしているビデオをみたことがあるが、ゆっくり丁寧な話し方だが、中盤までは、(英語の)単語も難してよくわからず、あまり印象にのこっていないのだが、最後の、このフレーズからの部分からは、フレーズの美しさもさることながら、彼の意気込みというか迫力に圧倒された印象がある。

今回発見された書類等の中には、大学の成績とか、ノーベル賞授賞式でのスピーチ原稿なども入っていたらしく、あやうくサザビーズでオークションにかけられそうになったところを、アトランタ市が買いとり、公開したとのこと。オークションにかけられたら、数千万ドルをくだらなかったとか。ちなみに、彼の大学でのpublic speakingの成績はCだったとか。語りたいことがあるとき、それはどんなスピーチskillにも勝るっていうことなんだろう。
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by yokopw | 2007-01-18 00:16 | leadership  

Proof of My Life

邦題がProof of my lifeで、原作のタイトル“Proof”よりも、映画の解釈が入り、わかりやすいタイトル。
見る人によって、この作品の意図を様々に解釈するのではないか。考えさせられる映画である。ここでの証明には、「数式の証明」と「誰が証明をしたか」という証明の意味が兼ねられている。加えて、生きている証(あかし)というのもあるのかも。

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Catherine (Gwyneth Paltrow) は、 父から数学の才能を受け継ぐものの自己表現が下手で不器用。
一方、姉のClaireは、NYで猛烈に働いてキャリアを築いているエリート。

晩年、気が狂った天才数学者の父Robert (Anthony Hopkins)を、姉のClaireが施設に入れるべきという意見も無視して、自分の大学生活を辞めて看病する。看病をするうちに、父が取り組んでいた超難解な証明を、彼女が解く。

父Robertの葬儀後、彼の助手であった男子学生Hal に気を許し、彼女が解いた証明も見せる。しかし、唯一の彼女の理解者であったHalもすぐには彼女の証明とは認めない。むしろ、Catherineには無理だと彼女の主張を受け入れず、Catherineは自分の世界に閉じこもってしまう。最終的には、Halが他の大学教授等の助けをえて、証明が間違っていない、そしてその証明は彼女がやったものであるということを信じ、Catherineの心を再び開く努力をするところで、映画は終わる。

お姉さんのClaireは、一般社会の反応の代表という感じ。父と妹が没頭する「真理の探究」には敬意を払いつつも、真理より実利を追求。
では、Halは? 彼は自分のことで手一杯、相手を傷つける言葉をズバズバ言ってしまう天才と、一般社会との間を橋渡しできる存在。Catherineの心を唯一つかんだものの、いざ、「誰が証明を解いたか?」という場面では、彼は、Catherineが大学にもろくろく行っていない等等、Catherineの主張を受け入れなかった。何故だろうか。彼の数学者としての嫉妬のようなものがあったからだろうか。

「誰が証明を解いたか」の証明では、日付とか、筆跡とか、非科学的な事柄ばかりが列挙されてくる。結局、彼女は「自分が証明した」ことを自分で証明することを諦めてしまう。何のために「彼女が証明した」かを証明をする必要があるのか、わからなくなってしまったんだろう。

若いときに天才数学者として名を馳せ、後年精神病を患うという設定は、Nash 教授をもとにした実話、"Beautiful Mind"を連想させる。
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by yokopw | 2007-01-11 23:45 | 映画