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さよなら、さよなら、ハリウッド / Hollywood Ending

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★★★
Woody Allenが演じるVal Waxmanは(いつもどおり)偏屈で愚痴っぽくって扱いが大変な、かつて名を馳せた映画監督。落ちぶれてTVコマーシャルしか撮影していなかったところに、前妻が映画の撮影を依頼。撮影に取りかかり始めてすぐ、精神病で目がみえなくなる。周りには気づかれないように撮影を進めていくというドタバタ喜劇。
(当然のことながら)ひどい作品で酷評されるが、何故かフランスでは評価されるという、皮肉っぽい終わり方が印象的。

精神病の理由が自分の息子との不仲ではないかということで、パンク青年の息子に会いに行くというシーンが、ちょっと意外だった。わざわざシーンとしてださないですませようとすればできたのではないかって気もするが、正面から勝負したって感じなのかなあ。ただこのシーンがあった方がよかったのかどうかは疑問だけど。

映画としてはまあまあ楽しめるって感じですかね。少なくとも「ヴァージンハンド(Picking Up The Pieces)」よりは全然面白かった。
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by yokopw | 2006-05-29 23:12 | 映画  

Heat/ ヒート

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★★★★
仕事に全人生をかけるプロフェッショナルな刑事と泥棒の1対1の戦い。
少数先鋭なプロの泥棒集団を率いていたNeil MacCauley(Robert De Niro)は、ついに生涯をかけて守りたい女性を見つけ、銀行強盗を最後に彼女をつれて国外に逃亡するつもりだったが、敏腕刑事Vincent Hanna (Al Pacino)に追い詰められる。

プロフェッショナルな活動を中心としつつ、私生活を挟み込む描き方、徹底したプロフェッショナリズムへの姿勢など、“Insider”と似たような雰囲気を感じると思ったら、監督がMichael Mannsで一緒だった。
刑事と犯罪者という相対立した立場の人間による、緊迫した1対1のやりとりという点で、”Infernal Affairs”を連想する。
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確かに早い展開にドラマ性が加わって170分飽きないものの、もう少しPacino やDe Niroのプライベートの部分を削って120分くらいにした方がよかったのではないかと思う。家庭を犠牲にして仕事に取り組んでいるプロとしての姿勢はよく伝わってくるものの、プライベートな部分にかなりの時間もさいている割には終わり方があっさりっていう印象を受けてしまった。
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by yokopw | 2006-05-29 23:04 | 映画  

クアエロ (Quaero) : フランス国策の検索エンジン開発

グーグルやヤフーに対抗するため、マルチメディア検索エンジンの開発がフランスとドイツ両政府主導の下、研究機関、大企業なども参画して官民で進められている。2005年4月から構想され、2006年1月に正式にスタート。フランスのトムソン社や国立科学研究センターが中心。ドイツというより、フランス主導のようで、シラク大統領は今年の年頭演説でクアエロを戦略的な国家プロジェクトと位置づけると強調したらしい。
官民あわせて€90 million(約130億円)くらいの規模(いろいろな数字がでているが)。
詳細については不明。クアエロについてはトムソン社がかつて開設していたウェブページを1月下旬に閉鎖し、幹部にインタビュー等に応答しないようにと報道管制を敷いている。
今年の秋には利用できるらしい

ただ、専門家の間には、今さら100億円程度の予算で、グーグルに対抗できるほどの検索エンジンが開発できるのか疑問であり、国費の無駄に終わるのではないかと懐疑的な声も強い模様。

フランスは、たまに政府が主導で、結構nationalisticに技術開発を進める動きをする。
例えば、ファックスの機械。日本のメーカーが世界の9割以上を占めているが、唯一これに対抗しているのが、フランスのメーカーで、フランス政府はこのメーカーへの保護措置をとっていたと思う。

利用者としては、オプションが増えるというのはいいことではあるが。
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by yokopw | 2006-05-29 22:58 | communication  

ブログと性別

「日本型ブログ文化ルーツは平安朝?」(5/22読売朝刊)で、社会的なメッセージが多い米国のブログに対し、日記風のブログが多いという日米の相違は、日本型ブログ文化のルーツとして平安朝の女流日記にあるのではないかという視点が紹介されていた。平安朝の「かな文字」の出現により、それまで男性中心の文学に女性が参加するきっかけとなり、蜻蛉日記、更級日記などが生まれているのと対比させているのである。

というのも、ある調査では、日記、写真、音楽、小説など、すべての分野において、男性より女性の参加比率が高かったというのである。女性達が、「かな文字」ならぬ、「ブログ」という道具を手に入れ、自由に発言するようになったっていうことか。すべての分野で女性の方が多かったというのは、へえって感じ。普段、私がアクセスしているブログって男性の方が圧倒的に多かった気がする・・・

が、いずれにせよ、ブログと性別って、何か重要なファクターなんだろうか。新聞記事を読んでいるときに、記者が男性か女性かっていうのは、「家事の分担」みたいな記事は別として、あんまり気にならないと思うのだが…

ブロガーの性別を見分けるという技術も出てきているらしい。
ブログをマーケティングの対象として、評判抽出をしたりする場合に、その属性を調査するために活用するようだ。

属性がわからない、属性による差がないことを利点としてブログが活用されている一方、それが技術的に判別できるようになるっていうのが、なんとも不思議な感じ。
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by yokopw | 2006-05-24 00:56 | communication  

日本人の信頼感、どうしてこんなに???!

たまたま見た「日本・韓国・フィンランド学生比較調査」(東京大学社会情報研究所・橋元良明研究室調査)

1 「ほとんどの人は他人を信頼している」 
(そう思う + ややそう思う)フィンランド 73.6%、 韓国 48.2%、 日本 29.2%

2 「私は人を信頼する方である」
                  フィンランド 74.6%、 韓国72.4%、 日本 59.0%

3 「この社会では、気をつけないと誰かに利用される」
                  フィンランド 25.4% 韓国 79.0% 日本 79.7%

4 「ほとんどの人は基本的に善良で親切」
                  フィンランド 82.6%、 韓国 74.7% 日本 37.8%

結構びっくり。調査は2002-3年、各国500人弱の大学生を対象に意識調査対象もそれ程多くないので、どう抽出したかによって結果が大きく変わりそうな気もするが、とはいえ、そんなに日本国内はお互いに信頼できなくなっているんだろうか。
これって、学校で名簿が作れなくなったというような個人情報保護への「過剰反応」などの社会現象とも無縁ではないのかなあ
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by yokopw | 2006-05-23 23:49 | communication  

個人情報漏洩への対応

アメリカの退役軍人省(The Department of Veterans Affairs)が、5月22日、2600万
人の退役軍人及びその配偶者の名前や社会保険番号、身体障害程度等の個人情報が漏洩したと発表。同省職員が規則に違反し、個人情報を自宅に持ち帰り、自宅に窃盗が入り、盗まれたというもの。

さすが、アメリカ。なにごとも桁が違う。2600万人を対象とするのだから、当然といえばそうだが、一斉にメディアで報道発表し、VAのホームページでもお知らせを出しているが、これがかなり真摯に対応しているイメージを持たせる。

まず、事実説明。
次に現在の対応状況。FBIやVAの調査機関等が調査開始。VAでは漏洩の対象者に周知。
周知の方法として、対象者すべてに通知、政府のポータル(www.firstgov.gov)とVAのHPで最新情報を提供。ウェブはトラフィックが増えても大丈夫なように増強。さらに、状況説明及び保護対策の教示のため、フリーダイヤルを開設。コールセンターでは1時間に2万件に対応で
きるよう設定。

事務次官は、法務当局や国政取引委員会等関係当局に状況を既に説明。無料でクレジットレポートを受け取れるようにするなど協力体制をとっており、再発についても話し合う。

最後に、お詫びと最善を尽くして事態収拾に努めるとのコメント。
「既にウェブの増強」とか「コールセンターでは1時間に2万人に対応」といったところも加えているのが、対応の迅速さ・周到さを感じさせる。

規模が全然違うが、例えば、日本では3月に愛媛県警で、4400人分の捜査情報に関する個人情報流出が問題になっている。これについて、HPを見る限りは、お詫びとフリーダイヤルの設置についてのみ。電話対応以外にも、実際はいろいろと対応策をとっているんだろうから、もう少し、丁寧に説明する姿勢を見せた方が、印象がいいのではないかなあ。

ちなみに、アメリカでは社会保険番号は国民全員がもっている番号として、かなり重要な個人識別情報であるが、7人に1人の番号は犯罪者の手にわたっているという指摘もあり、情報漏洩への対応はもちろんだが、この番号だけで個人の識別をするのをやめるという流れもでてきそうだ
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by yokopw | 2006-05-23 23:35 | communication  

日本発の特許

今日の日経夕刊で、2005年度の完成車輸出額は10兆円突破というニュース。
日本の自動車輸出拡大が続いているという。

一方、特許という観点から自動車をみると、自動車での特許で日本発というのは、ドアミラーがぱたんと倒れるものだけで、あれが唯一の日本発の自動車関連特許らしい。1つの自動車にいくつの特許が関連するのかしらないが(何百?何千??)、エアバッグにせよABSにせよ、ワイパーにせよ、みんな海外の会社の特許ということだ。トヨタがGMの製造台数を抜くかというところまでシェアが進んでいるのに、である。外側の数字とは全然違う、シビアな現実。

知的財産権は、「情報」が対象で、目に見えにくいものだから、なかなか価値が換算されずにいたが、今や、企業の価値や大学の教授の評価などにも特許が加味されてきているし、「国際競争力」に不可欠な指標。日本は割りと、知的財産権への感覚が甘いといわれてきていたが、それでも訴訟も増えているし、報酬額もここ数年で桁違いに上がってきている。

一方で、グーグルに代表されるオープンソースの流れ。
発明よりも製造力の強さで海外への成長力を伸ばしてきた日本のメーカにとっては、オープンソースの流れは、どう影響するんだろうか。素材だけ与えられて、「何が作れるか、競争」みたいになるから、余計にハードルがあがるのかな。
いずれにせよ、特許や著作権は期間も国際的に長い方にあわせる傾向がでてきているようだし、保護対象となったものはがっちり保護し、権利が放棄されたものはみんなで共有みたいに、ラインがくっきりしてきているようだ。

ところで、日本の技術といえば、アップルのiPodで日本の技術は1つだけ使われているという。裏のメタルを磨く技術で、食器で有名な燕三条の技術をつかったらしい。Steve Jobsの方針で、ピッカピッカに光るメタルというオーダーを受けて、社員が世界中を探し回ってみつけたとか。よく探し出したものだ。
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by yokopw | 2006-05-22 23:27 | ちょっと考えたこと  

アメリカの電子政府

アメリカの電子政府ポータルサイトは、各省庁の情報が一括されていて、各国政府のポータルとしてはかなり評価が高い。
クリントン政権時代に立ち上げられたものだが、当初は知名度も低く、情報も縦割りでいまいちだった模様。
ブッシュ政権になってから、省庁横断的な情報の掲載の仕方やユーザーフレンドリーなサイトなどインターフェースやシステム自体の改善に加え、マーケティングにも力を入れていたらしい。

行政管理予算局(OMB)は、2004年9月、電子政府のマーケティング策定をEdelman Publlic Relations社に依頼し、これまで省庁が個別に行っていたマーケティングを一括体系的に実施したとのこと。具体的にはマーケティング対象とする手続を絞り込み、テレビ・ラジオなどのメディアに加え、電子メール送付、サーチエンジン上位表示、、ユーザーとの相互コミュニケーションなど。

他にも政府の求人情報のポータルサイトUSAJOBS.govは、大手インターネット求人サイトを運営している民間会社に協力を得てアクセス件数を増やしたらしい。

話は変わるが、今日のBBCニュースで、イギリスではMI6(Military Intelligence
Section 6)といわれるスパイ組織(ジェームズボンドの作者は元MI6の諜報員)の求人広告を初めて出したとの報道があった。これまで、オックスフォードなどのエリート校で一本釣りしていたらしい。

政府の情報戦略も急激に変わってきているようだ。
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by yokopw | 2006-05-16 23:07 | PR  

2 Day off a week is NOT enough??!

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少子高齢化対策の目玉として、政府は、週休3日制の導入を検討。
家庭での育児や介護と仕事との両立に加え、レジャー産業への経済効果も見込める。
なーんて、朝刊が読めたらなあ・・・

このサイト、自分の思い付きを新聞記事っぽくしてくれる。
残念ながら、日本語は受け付けてもらえませんでしたが・・・・
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by yokopw | 2006-05-15 23:50 | in English  

『グーグル Google』 by 佐々木俊尚 

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『ウェブ進化論』との相違でいえば、ウェブ進化論がグーグル及びグーグルが巻き起こしている変革に楽観的・好意的な立場から記述しているのに対し、この本では、いいところもあれば、危険性もあるという、より中立的な視点で描かれている。

例えば、グーグルが一方的にアドセンスを停止する行為や、中国政府の要請に応じた特別な検索エンジンの提供やグーグルマップからの米軍基地写真の消去など、グーグルの一私企業として、「公平・中立」ではない行動についても言及されている。私が疑問に思っていた点などにも触れられており、共感をもって読めた。
著者本人が、1999年、38歳の時に、「ネットバブルに幻惑されて」毎日新聞社を退職し、インターネットの世界に飛び込んで、痛い目にあったということもあって、客観的な視点をもっているのかもしれない。
また、日本では、グーグルによる変革は、地方の中小企業において、実際に目に見える形で始まっているという例をだしている。

ただ、どちらの本も、「新たなイノベーションを無視している間にも、インターネットの世界はおそろしいほどの勢いで進化し続けて」おり、「グーグル的「権力」が世界を覆いつつある」と、日本のエスタブリッシュメント層を中心に、警鐘を鳴らしている点は共通している。
そして、グーグルの出現により、インターネットで構築されている「あちら側の世界」が、「こちら側の世界」、つまり、リアルな私たちの日常生活や社会秩序をも大きく変容する可能性(おそれ)があることを指摘している。
インターネット社会、知識資本、ネットワーク商取引などの言葉で表現される新時代に、時間の長さや生産高の重量など、結局のところ、どんなかかわりがあるのだろう。速さや知識、創造性がものを言う世界なのに、プロジェクトに注いだアテンションによってでなく、仕事に要した時間の長さや、出荷可能な製品の重さなどの基準で私達の多くが報酬を得ているのは、奇妙なことではないか。

情報過多の時代において、有限のアテンションの取り合いになっていることは、すでに「マーケティング」や「ブランディング」の重要性が高まっていることからも明らかだが、これが勤務体系や契約体系などの社会秩序に反映されてくるというのは、う~~ん、どうなるんだろう。
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by yokopw | 2006-05-09 19:45 | communication