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個人情報漏洩への対応

アメリカの退役軍人省(The Department of Veterans Affairs)が、5月22日、2600万
人の退役軍人及びその配偶者の名前や社会保険番号、身体障害程度等の個人情報が漏洩したと発表。同省職員が規則に違反し、個人情報を自宅に持ち帰り、自宅に窃盗が入り、盗まれたというもの。

さすが、アメリカ。なにごとも桁が違う。2600万人を対象とするのだから、当然といえばそうだが、一斉にメディアで報道発表し、VAのホームページでもお知らせを出しているが、これがかなり真摯に対応しているイメージを持たせる。

まず、事実説明。
次に現在の対応状況。FBIやVAの調査機関等が調査開始。VAでは漏洩の対象者に周知。
周知の方法として、対象者すべてに通知、政府のポータル(www.firstgov.gov)とVAのHPで最新情報を提供。ウェブはトラフィックが増えても大丈夫なように増強。さらに、状況説明及び保護対策の教示のため、フリーダイヤルを開設。コールセンターでは1時間に2万件に対応で
きるよう設定。

事務次官は、法務当局や国政取引委員会等関係当局に状況を既に説明。無料でクレジットレポートを受け取れるようにするなど協力体制をとっており、再発についても話し合う。

最後に、お詫びと最善を尽くして事態収拾に努めるとのコメント。
「既にウェブの増強」とか「コールセンターでは1時間に2万人に対応」といったところも加えているのが、対応の迅速さ・周到さを感じさせる。

規模が全然違うが、例えば、日本では3月に愛媛県警で、4400人分の捜査情報に関する個人情報流出が問題になっている。これについて、HPを見る限りは、お詫びとフリーダイヤルの設置についてのみ。電話対応以外にも、実際はいろいろと対応策をとっているんだろうから、もう少し、丁寧に説明する姿勢を見せた方が、印象がいいのではないかなあ。

ちなみに、アメリカでは社会保険番号は国民全員がもっている番号として、かなり重要な個人識別情報であるが、7人に1人の番号は犯罪者の手にわたっているという指摘もあり、情報漏洩への対応はもちろんだが、この番号だけで個人の識別をするのをやめるという流れもでてきそうだ
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by yokopw | 2006-05-23 23:35 | communication  

『グーグル Google』 by 佐々木俊尚 

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『ウェブ進化論』との相違でいえば、ウェブ進化論がグーグル及びグーグルが巻き起こしている変革に楽観的・好意的な立場から記述しているのに対し、この本では、いいところもあれば、危険性もあるという、より中立的な視点で描かれている。

例えば、グーグルが一方的にアドセンスを停止する行為や、中国政府の要請に応じた特別な検索エンジンの提供やグーグルマップからの米軍基地写真の消去など、グーグルの一私企業として、「公平・中立」ではない行動についても言及されている。私が疑問に思っていた点などにも触れられており、共感をもって読めた。
著者本人が、1999年、38歳の時に、「ネットバブルに幻惑されて」毎日新聞社を退職し、インターネットの世界に飛び込んで、痛い目にあったということもあって、客観的な視点をもっているのかもしれない。
また、日本では、グーグルによる変革は、地方の中小企業において、実際に目に見える形で始まっているという例をだしている。

ただ、どちらの本も、「新たなイノベーションを無視している間にも、インターネットの世界はおそろしいほどの勢いで進化し続けて」おり、「グーグル的「権力」が世界を覆いつつある」と、日本のエスタブリッシュメント層を中心に、警鐘を鳴らしている点は共通している。
そして、グーグルの出現により、インターネットで構築されている「あちら側の世界」が、「こちら側の世界」、つまり、リアルな私たちの日常生活や社会秩序をも大きく変容する可能性(おそれ)があることを指摘している。
インターネット社会、知識資本、ネットワーク商取引などの言葉で表現される新時代に、時間の長さや生産高の重量など、結局のところ、どんなかかわりがあるのだろう。速さや知識、創造性がものを言う世界なのに、プロジェクトに注いだアテンションによってでなく、仕事に要した時間の長さや、出荷可能な製品の重さなどの基準で私達の多くが報酬を得ているのは、奇妙なことではないか。

情報過多の時代において、有限のアテンションの取り合いになっていることは、すでに「マーケティング」や「ブランディング」の重要性が高まっていることからも明らかだが、これが勤務体系や契約体系などの社会秩序に反映されてくるというのは、う~~ん、どうなるんだろう。
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by yokopw | 2006-05-09 19:45 | communication  

「ウェブ進化論」 ~ 「こちら側」vs「 あちら側」?? 

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リアルな社会を「こちら側」、パソコンを通じて広がるネットワーク社会を「あちら側」と全く別の世界と位置づけ、「あちら側」ではテクノロジーを駆使し、既存のルールや発想を越えて、新たな世界が構築されている様子が、ロングテール論やweb2.0などの現象を例にとり、わかりやすく説明されている。特に、エスタブリッシュメント層に対し、「日本は、このままでいいのか?」という危機感を煽っている。

あちら側の世界の構築には、人間ではなくテクノロジーをより信頼した組織を作り、少数の権威ではなく不特定多数が主張でき、不特定多数を狙ったマーケティングが展開されるなど、こちら側とは逆の秩序が作られつつある。
あちら側とこちら側と別の世界としているので、頭が切り替わり、PCから覗いたそこには、別の世界が広がっていくイメージがしやすい。

googleやamazonと、既に日常生活の一部になっているものが、実は、あちら側では新たな秩序に基づいて、新たな世界の構築に既に舵を取っているといわれると、あちら側のことに詳しくなくても実感しやすいし、よって、ショックにもつながりやすい。

が、よく考えると、わかったようでわからないことがいっぱい。
二つの世界として単純化して説明されている分、考えれば考えるほど、疑問がわく。
例えば、「あちら側」で何がおきているのか、現状の基礎的なところはわかったとして、「こちら側」と「あちら側」の関係はどうなっているのか?googleの組織として、実際にどうmanageされているのか?yahooとの相違や今後の展開は?

実際、著者の梅田さんは日本ではなく、シリコンバレーにいる。これって、「あちら側」の世界へのアクセスにも、日本という環境ではだめで、やはり「こちら側」の物理的な環境要因が重要になっているっていうことか。
また、「あちら側」に未知のすごい世界が広がっているとして、どこまで、我々の軸足はあちら側に移せるのか。仕事もショッピングもすべてネット上で完結し、百歩譲って、恋愛もネット上で完結するとしよう(アメリカでは今、男性凶悪犯が結構女性にもてており、中には刑務所で挙式する例もあるとCNNで報道していた。これが可能なのであればネット上でも可能かなあと…)。が、存在はこちら側である以上、「家」にすまないといけないし、ショッピングも、誰かが作って、売って、運んできてくれる「もの」なわけで、そこには、こちら側の社会に依存せざるを得ないわけでしょ?それとも、私の想像力の欠如なのだろうか?

ウェブの進化は、社会全体を巻き込んで変わる江戸時代から明治維新への変革のようなインパクトを与えるものなんだろうか。 あるいは、「株式市場」みたいに、もちろん社会経済システムの根幹の一部を形成しているが、個人としては、特に、興味がなければ関与しないでいいというようなものなんだろうか。

いずれにせよ、この本が、ウェブの進化についての共通のベースを与え、こうやってみんなが将来どうなるか、議論をする場を与えたという意義は大きい。私もこの本を読まなければ、こんなことは考えなかったから。
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by yokopw | 2006-04-18 23:03 | communication  

新人社員とのコミュニケーション

ECナビでは、新入社員に「スタッフラリー」が特徴が書かれた紙を手がかりに5人の先輩社員を捜し出すというミッションを与えているという(4/6日経夕刊)。「酒好き棟梁」は誰ですか~と聞き歩くのが初仕事のようだ。「ネットビジネスでも重要なのは人とのリアルなコミュニケーション」(楽天、教育研究室)とのこと。

ふと、Scavenger Huntというゲームをアメリカの大学院入学のオリエンテーションの際にやったのを思い出した。scavenger huntはそもそもごみ集めという意味。
新入生をグループにわけ、各グループはミッションが書かれた紙とインスタントカメラを一つずつ渡され、街にくりだす。時間は2時間。

紙には「みんながなでて光っているもの」「街で最も古い建物」などの不思議な指示が書かれており、街をぐるぐる回りながら回答を探し、回答の写真を撮る。
独創的な写真ほど高得点がとれる。回答を求めて夢中になりながら初めての街を探検しているうちに、グループの人のいろいろな側面も発見していた(地図に強い、とか、発想がすごい豊かとか、几帳面とか、)。

新天地では、大勢の名前をいっぺんに覚えなくちゃいけないし、自分の自己紹介も考えないといけないし、これってすごいパワーがいる。
自分も新人社員のときって、みょーに疲れたのを覚えている。
話を聞く → 自己紹介 → 話を聞く → 自己紹介 → 飲み → 自己紹介
っていうスケジュールで大したことはしていないのに、研修期間中家に着くとぐったりだった。

ネットビジネスですら、工夫して取り入れているリアルなコミュニケーション体験。ヒエラルキーがはっきりしている大組織はなおさら、ニーズがある気がする。
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by yokopw | 2006-04-06 21:54 | communication  

ネットワーキングはアメリカ人の特質??

今日、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」をたまたま書店で発見。興奮して即購入。Googleっ
てみたところ、梅田さんのブログにたどり着き、まず、アメリカの大学生のネットワーキングについて記述が目に留まった。
 
僕がなぜ「アメリカの大学生のネットワーキングの凄さ」を取り上げたかというと、 これはアメリカという国の成り立ちとも密接に関係するが、次のような前提があるからだ。
・アメリカは徹底的なエリート社会、競争社会(二極化、格差社会は当然の前提)で、高校生くらいから「エリート」は自覚を持って、きわめて戦略的に生きる。好き嫌いは別として。
・特に富裕層の子弟が小中高と受けている教育は、はたで見ていてもやっぱり凄いなぁと思うことがよくある。「考える」ことと「表現する」ことを徹底的に仕込んでいるような気がする(アメリカ全般で言っても、上位の学校はだいたいそうらしいけれど)。また彼ら彼女らが進むトップクラスの大学の教育レベルも世界的にみて高い。しかも大学間で競争がある。
・日本に比べてアメリカは、大学を出て十年から十五年で、若いエリートたちが社会の中枢(大組織内)でかなりきちんと大きな仕事をし始める。だからエリート大学生の間で、もし新しいワーキングスタイルや考え方が広く定着するのならば、変化を好まないことでは洋の東西を問わない大組織も、米国では案外早く変化するしれない。

なるほど。アメリカの大学生のネットワーキングが凄いのは確か。でも、これってアメリカという国の成り立ちとか、アメリカ人としての特質といったような根本的なものというより、キャリア制度とかもっと表層的な社会制度の問題なものなのではないかと。っていうのも、アメリカ人って、人間関係はかなりドライ。何人かのアメリカ人とハウスシェアをしたこともあるが、結構その場限り。職場でも帰りに何となく一杯、、なんてことはない。高校卒業以降、大学、就職、転職、大学院、また転職、と広い国土を転々とするからかもしれない。彼氏・彼女といった"significant others"を常備することでバランスをとっているのかなあって思ったこともある。
一方で、“ネットワーキング”は一つのキャリアスキルと位置付けられていて、在学中も、"ネットワーキング”イベントがいろいろな開催されていたし、大学の同窓会組織などもしっかりしていて、卒業しても月に1回くらいメールやら手紙やら、寄附のお願いやらいろいろ届く。
これには合理的な理由があり、就職、あるいは、そのポストを維持するためには、ネットワークが有効だからである。

日本の学生も、大学名で就職し、終身雇用・年功序列で働いていた頃とはだいぶ変わり、今の大学生はもっと戦略的に将来のことを考えているし、そういう観点から人脈作りに対する意識も変わってきていると思う。社会人の中でも、流動性が高いIT業界などは、社長間のネットワーキングなども活発なようだ。今後、日本でもネットワーキングがスキルとして認識されてくるような気がする。

ということで、これから、読書開始!
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by yokopw | 2006-04-01 12:24 | communication  

ブッシュ大統領がブログを推奨?!

ブッシュ大統領が、ブログや口コミを活用してイラクについてのいいニュースを流すことができると発言。
 
米軍記者を夫にもつ女性が、イラクでは復興も進み、いいこともたくさん起きているのに、一般のテレビ局では、悪いニュースばかり報道している。人々がイラクでのいいニュースを知るにはどうしたらいいかという質問。

ブッシュ大統領は、この質問に対し、ここにいるカメラの前で発言するとか、発言の機会がある度に言い続けることで言葉が伝わっていく(word of mouth)ということに加え、様々な情報伝達手段により、人々が実際に情報を集める方法も変わってきており、ブログや、米軍を支持するインターネットのサイトにアクセスするなどにより、言葉が広がっていくと発言。

イラクにおけるPR戦略については、米軍が米PR会社(Lincoln社)を通じて、イラクの地元紙に米軍に都合のいい記事を掲載させていたことが昨年末露呈し、問題となっており、「民主主義の原則である報道の自由を脅かしている」と、米議会内でも調査が進められている。

3/22のNew York Timesでは、内部調査により、PR会社がイラクのニュース配信会社に好意的な記事を掲載するよう買収することは、国防省との契約には違反していず、国防省はこのような行動を規制するために新たなルール作りが必要か、判断に迫られていると報道。

問題となっているPR会社の行動は、例えば、米軍の情報作戦部隊が記事を執筆し、リンカーン会社職員がアラビア語に翻訳した上で、フリーの記者等を装い、イラクの新聞社に持ち込む、あるいは買収して米軍に有利なニュースを流したといったもの。

ブッシュ大統領が「ブログを使って、口コミで、イラクが復興しているという情報をどんどん流してくれ」というインパクトは何だろうか。

世論の支持なくして、戦争は遂行できない。よって、戦争遂行者、つまりブッシュ政権がいかに「世論」を操作していくか、PR戦略を練るのはある意味当然。それに対して、報道メディアは、様々な立場を取材し、政府の政策が正しいのか、検証する役割がある。リンカーン社について報道したのも、ロスアンゼルス・タイム紙だった。

一方で、リンカーン社による買収のように、メディアも利益追求を目指す会社組織であり、有形無形の圧力をあちらこちらから受けている。

ブログは簡単に自由に情報発信できるのが最大のメリットだが、無責任・根拠のない情報発信も簡単である。

ブログが既存のメディアにどう絡み、世論形成にどういった影響を与えていくのだろうか?
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by yokopw | 2006-03-25 00:07 | communication  

eメール? やっぱり電話 ?? それとも・・?

アメリカでインターネットの普及率が頭打ちになっているとの記事がBusiness Week (3/20/2006)で掲載
アメリカ世帯でのインターネット普及率は64%。接続料金は下がり、スピードはアップしているにもかかわらず、今年は1%程度、2009年までにも67%までしか上がらない見込み。
理由は必ずしも「世代」や「経済的に困難」というだけではないところが面白い。調査によるとインターネットに接続していない者のうち、24%は収入$50,000以上、39%は大卒か相当レベル、29%は44歳以下。
ちなみに、テレビの世帯普及率はほぼ100%、DVDが83%、携帯電話78%らしい。

ところで、情報化白書(2005)でインターネットユーザーの各国比較がされているが、それをみるとアメリカは1万人中5514人、日本は4827人、一番高いのが韓国の6097となっている。

日本でも税や登記申告などオンライン手続は整備しているものの、オンライン利用率は低迷中。要するにインターネットよりも人々が従来の方法にメリットを見出していること。

例えば、2006年1月より公正取引委員会が課徴金減免制度を導入。公正取引委員会の調査開始前に、公取委が独禁法違反の事実を特定できるような情報提供などを行えば、課徴金を減免する制度。立入検査前の1番目の申請者は全額免除。同様に2番目の申請者は50%、3番目の申請者は30%それぞれ減額、立入検査後の申請者も30%減額。で、順番が大切になるわけで、同着を防ぐため、ファックス番号を1つとして、受信の時間で順位が決まることとしている

重い腰を上げてブログを開設し1ヶ月ちょっと経つが、ブログ1つとっても、やはりそれなりの時間をつぎ込まないと使いこなせないと実感。
ラジオとテレビが共存しているように、インターネットが既存のメディアの全てに取って代わるということは無理であり、どう共存していくかということなのであろう。
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by yokopw | 2006-03-17 04:25 | communication  

緊急記者会見における進行役の役割

あるPRコンサルが主催するセミナーで緊急記者会見を模擬体験したことがある。
自動車の部品工場で火災事故、従業員2名が死亡、数名が重症で入院中。現時点では
近隣への被害はないと思われる。事故から2時間経って最初の会見に臨むという想
定。会見に臨むのは社長、技術部長、工場長で、広報担当が司会。私は社長役。

「人が死んでいるんだぞ!」と実際にヤジもドンドンとび、フラッシュもバシバシた
かれる中で「すいませんでした。」と記者の前で頭を下げてみると、模擬ですら緊急
記者会見の難しさを実感する。

f0064307_0435095.jpgその中で、学んだことの一つが、司会役の仕切りの重要さ。記者の質問には、想定外のもの、わざと感情をさかなでるもの、繰り返しのものなど、いろんなものが入っている。記者が興奮して次から次へと質問を浴びせてくるのに対して「まずは○×社さんからお願いします」というような交通整理。あるいは、過去の事故の実績などを聞かれて、応えに窮したとき、司会の方で、「調べて直ぐに資料をお渡しします」というようなコメント。

事故直後の会見の目的は、死者がでるような事故を起こしてしまったことへの謝罪、把握している事実関係、今後の対応である。
まだ事実関係や今後の対応なども決まっていないことが多い中での会見なので、応えられないことも多く、言葉はかなり慎重に選ばないといけない。社長は「流ちょうに・言葉巧みに」話すというより、謝意と誠意ある対応を伝えることが重要になる。
そういう意味で、比較的ニュートラルな立場である司会が、ある程度、質問を裁いてくれるというのは、質問の矢面に立ちプレッシャーをかけられている社長には大変ありがたいはず。
模擬体験の時に、非常に慣れた人が司会役に入ってくれたので、私達会見者の方は、質問に対して考える時間や冷静になる余裕もできた。

幸いにも実際にこの体験を直接活用する場に遭遇していないが、これ以降、パネルディスカッションをはじめ、一般的な会見、特に話してが数名になる場合などでの司会/moderatorの役割に目がいくようになった。地味だが流れを左右しうる重要な役割を担っている。
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by yokopw | 2006-03-17 00:21 | communication  

取締役会議 進行のコツ

Guy Kawasakiが取締役会議の進行のコツを書いている
要約すると
⇒ 朝はじめるべし。8時それより早ければ早いほど効率的。
⇒ 簡単なアジェンダ(了承を得るだけのようなもの)から着手すべし。 
  これについては、重要な事項から初めて最後にまとめて簡単なものを
  やるということもありえる。いずれにせよ意識して順序を決めることが重要。
⇒ 最も強力な言葉は「目標を達成」、次に強力なのは「わからない」
  わからないと認めた事項については、次の会議までにフォローアップが必要。
⇒ CEOが会議の70%を取り仕切るべし。残り20%はCFO。
⇒ 会議の要点を絞ってプレゼンをする。つまり、
  ・ 好調なもの
  ・ 悪いもの
  ・ 取締役に何を期待するか
⇒ 取締役を驚かせない。悪いニュースは会議前に取締役の耳に入れておき、
  理想としては取締役が頭を冷やし、CEOは解決策を考えてから会議に望む
⇒ 取締役を出来る限り有効活用する方法を考える。

 基本的に、どの重要な会議には当てはまる内容である。
特に、悪いニュースについて、驚かせない!というのは重要。
びっくりして感情的になると何を言われるかわからない。
また、アジェンダの順序というのも、軽視しがちだが、
話の流れを左右することもある。もめるような案件がある場合は
それを最初に持ってくるのか最後に持ってくるか、
あるいは休憩前にするか等等によって、戦略も変わってくるだろう。

ただ一点。早朝会議は、低血圧の私には、効率のよさより起きるつらさの
方が勝っているような・・・・
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by yokopw | 2006-03-15 00:23 | communication  

China's Media Control

中国では利用者1億人を超えたインターネット通信を統制するために
約8億ドルを投じ、2008年完成を目指してネットの検閲システム
(Golden Shield Project)を構築中らしい(3/12日経新聞)。
加えて、公安省では、5万人とも言われているネット警察を動員して
情報の遮断、反体制的言論の発信者を摘発しているらしい。

このGolden Shield Projectだが、何とも違和感が残るのは
GoogleやYahooといったアメリカ企業が協力しているということ。
これについては、アメリカでも賛否両論おきているらしい。

当然、表現の自由を標榜するアメリカの企業が言論を封じ込めるためのシステム
構築ビジネスを請け負っていいのかという一方、
検閲システムを構築したところで中国の変化はいずれにせよ止められないのだから
目くじらをたてなくてもいいのではないかという意見も。

確かに、政府は政府、企業は企業であり、
政府の政治的方針に私企業が縛られる必要はないと思う。
だが、民主主義国家の樹立を大義名分に国際法に違反してまで
アメリカはイラクに介入し、いまだに戦争状態を続けているのであり、
いくら私企業のビジネスとはいえ、アメリカを代表する大企業が
言論を抑圧する目的とわかっていてシステム構築ビジネスを
請け負うというのは、どうもすっきりしない。
中国という巨大マーケットの前には、表現の自由というアメリカが
最も重視する価値観すらも後退してしまうのだろうか。
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by yokopw | 2006-03-13 00:29 | communication