communication 101
2009-12-30T11:46:05+09:00
yokopw
Communication, PR, 映画, 本, などなど
Excite Blog
田中均「プロフェッショナルの交渉力」(2009)
http://ykpw.exblog.jp/12576328/
2009-12-30T11:46:04+09:00
2009-12-30T11:46:05+09:00
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yokopw
本
経験を記述のためのフレームがないために、散漫な印象になってしまうのかとも感じたが、このフレームというのがなかなか難しいのだなぁ。
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岡義武「近代日本の政治家」(1960)
http://ykpw.exblog.jp/12576321/
2009-12-30T11:43:50+09:00
2009-12-30T11:43:51+09:00
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yokopw
本
<抜粋>
・ 清浦圭吾は山県有朋のことを追想した談話の中で伊藤に言及し、山県公は使えると思った人間を一度用いると、そのものの頭脳や能力などは問題にせず、さほど大きな過失を犯さない限りは決して捨てずに、末永く面倒を見てやった、そのため、使われた者も山県公にすべてをささげることになった、これに反して、伊藤公は適材を発見してこれを適所に用いたのち、用がすめば放置して後は顧みなかった、といい、伊藤の女性関係もその点は同じであった、伊藤は女色を好み、方々で芸妓、雛妓と関係を結んだが、一旦飽きるとあとは忘れたようで、自分の関係をしていた女を人に世話したりした、これが、万事についての伊藤公のやり方であった、と語っている(p41)。
・ 明治日本の外交は、西洋帝国主義、しかし、諸国に対する関係においてはきわめて慎重で、一般にむしろ従属的色彩を帯びていたが、清韓両国に対する関係ではこれと反対にとかく攻勢的態勢をとった。このような我が国の外交を、今仮に一個の人間に喩えてみると、それは抵抗の強い場合には弱く、抵抗の弱い場合に強く出る伊藤の人となりにしても、必要似ている(p46)。
・ (大隈)自己自身について強烈な自信を持った彼は、他の物を必要に応じて起用しても、必要去れば別段そのあとの面倒をみようとはしなかった。又その自信の故に、自分の周辺に配下を作ってその力を結集して自己の立場を鞏固に築こうとも企てなかった(p68)。
・ (大隈)極度に外発的、外向的な彼の性格は、政敵を攻撃する場合に特に最も端的に現われていて、論調は時にしばしば余りにも威圧的、恫喝的となり、聴く者の間に往々反感を抱かせた。大隈はかつて座談で、パリ平和会議での我が国外交のことを批評して、何でもよいから最初に怒鳴って相手の度肝を抜いておくと、仕事がやりやすいものだ、パリ会議でのウィルソンやクレマンソーのやり方もつまりこれだ、日本代表もそうすべきであった、と言っている(p70)。
・ 犬養の直情性と原のこの如才なさとは、元老・藩閥に対してこの二人の政治家がとった態度の差とも照応する。山県有朋はかつて杉山茂丸に語って、朝野の政治家の中で自分の許を訪れないのは犬養毅と頭山満とだけだと言ったが、犬養は昭和6年のその組閣までは元老の門を叩いたことはなかった(p156)。
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入江昭「日本の外交-明治維新から現代まで」(1966)
http://ykpw.exblog.jp/12576301/
2009-12-30T11:38:12+09:00
2009-12-30T11:38:13+09:00
2009-12-30T11:38:13+09:00
yokopw
本
外交における抽象的思想の欠如は、常に現実主義的対応を優先してきている現代(70年以降)の外交にも通じる問題といえる。一方で、特に明治維新から第一次世界大戦まで、列強からの支配をいかに防ぐかと戦々恐々としながら、西欧諸国をモデルに必死に政治経済体制の近代化、富国強兵を進めた日本政府に、理想的な外交を掲げる余地があったかには疑問に感じる。例えば、日本と東洋の特殊性を強調し、アジア諸国に自由と独立をもたらすという政府の現実主義に対抗するアジア主義思想の興隆が取り上げられているが、帝国主義列強に東洋の特殊性を強調することにどれ程の説得力をもったか疑問であり、ある程度の近代化を達成し、国力を高め、国防を確保できるまでは、そもそも理想的外交を展開するという選択肢はなかったのではないか。
また、一方、1870年代から第二次世界大戦終了までの間、帝国主義列強にはどのような外交思想が基盤となっていたのか、政権を貫くような一貫とした思想があったといえるのか、共産主義や民族主義といった一部の例外を除いて、日本と同様に現実主義的対応が先行していたのではないか。例えば、代表的外交の名手として常に上がるイギリスは現実主義的対応が中心といえるのではないか。
本全般を通じて、「思想」という言葉がイデオロギーから外交的伝統まで含めて広義に使われすぎているため、混乱させている印象を受ける。思想の流れとして、政治的指導者の考えを追っているが、国家の根底に流れる外交思想を形成するのは、その時その時の指導者の考えのみによるのだろうか。
第二次世界大戦後、大戦前の外交の失敗にかんがみ、例えば、ヨーロッパで生まれたEC構築の流れのように、日本政府内外において外交思想の基盤を立て直す(見直す)という機運があったことについても、考察がほしかった(バンドン会議の発想はEAECへ)。
・明治期、外に目を向けざるを得なかった理由の一つは人口問題(8000万人をどうするか)
・西園寺公望(最後の元老、founding father)は非制度的存在であり、西園寺没後、陸・海軍を抑える力弱体化
・チャーチル、日本がパールハーバーを奇襲せずシンガポールからインド洋に侵攻していたら、米は参戦への大義名分もたたず、困ったことになったであろう。(マレー半島が太平洋戦争の最初)
・戦後、台湾と朝鮮が日本の敵対的国家支配下にはいらないということを米が保障
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核をめぐる二枚舌
http://ykpw.exblog.jp/11212006/
2009-06-02T12:06:51+09:00
2009-06-02T12:06:55+09:00
2009-06-02T12:06:55+09:00
yokopw
ちょっと考えたこと
一方で、北朝鮮のテポドン打ち上げに続いた核実験により、核議論が盛んになっている。
そもそも北朝鮮のテポドン発射にかかわらず、オバマ米政権の発足以来、なぜか機会をとらえて日本政府は同盟の重要性を確認するだけでなく、核の傘の維持(核抑止を含めた米国の日本への防衛)を執拗に念押っしている。
(2月17日=クリントン国務長官訪日▽同24日=ワシントンでの日米首脳会談▽3月31日=オランダ・ハーグでの日米外相会談。▽同24日=日米首脳電話協議)
オバマ大統領のかなり思い切ったプラハでの演説に賛辞を送ったり、今秋予定されているオバマ大統領訪日の際に広島によるよう要請したりしている(ちなみに秋の訪日は、中国に行くのに配慮して日本に事前に寄ることがが予定)。
そもそも核をめぐっては、日本政府は国内(やアジア向け?)には非核三原則などを提唱しながら、一方で、たとえば、佐藤栄作首相が1965年、首相として初訪米した際のマクナマラ国防長官との会談で、中国と戦争になった場合には「米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と、先制使用も含めた核による即時報復を要請したり、米政府と核持ち込みについての密約を交わしたりしている。
表向き核廃絶をしたい、でも、実質、核の脅威がある以上、核に守ってもらわないと困る、っていう外交はいつまで続くのだろうか。]]>
駐日大使
http://ykpw.exblog.jp/11109313/
2009-05-20T13:46:59+09:00
2009-05-20T13:47:03+09:00
2009-05-20T13:47:03+09:00
yokopw
ちょっと考えたこと
ジョセフ・ナイ元国防次官補・ハーバード教授に1月初め、打診があったって報道がなされていたが、それからだいぶたつので、ナイ教授、断ったのかなぁって思っていたのだが。。。。残念。。。。。
オバマ氏の出馬表明前の同年2月初め、自宅で資金集めパーティーを開いたのを手始めに、大統領選を通じて多額の献金を集めたという。大統領就任式では、オバマ氏から数列目のVIP席を用意されたらしい。
高額献金者が大使等等抜擢されるというのも、わかりやすいというか、大胆な制度だよねぇ。
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僕は脳性まひのトップセールスマン
http://ykpw.exblog.jp/10664093/
2009-03-30T10:03:39+09:00
2009-03-30T10:03:48+09:00
2009-03-30T10:03:48+09:00
yokopw
life
TBSドラマ DOOR TO DOOR 「僕は脳性まひのトップセールスマン」、ついつい見入ってしまった。
フィクションだろうなぁって思ってみていて、最後に、ドラマのもととなった主人公のビル・ポーターの写真が映し出されびっくり! 77歳?で今も現役だとか。
原作は、主人公PorterのビジネスパートナーであるShelly Bradyが書いた "Ten Things I Learned from Bill Porter: The Inspiring True Story of the Door-To-Door Salesman Who Changed Lives"
邦訳のタイトルは、『きっと「イエス」と言ってもらえる』
ポーターが偏見といった制約を乗り越え、人を魅了して助けを得ながらやりたい仕事を実現させていくっていうことにも感心するのだが、それより、彼を母子家庭ながら、金銭的にも精神的にも支えて、そして一人立ちしていけるように育て上げたお母さんに感動した。
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WBC やっぱりイチロー・・・
http://ykpw.exblog.jp/10623712/
2009-03-24T18:01:00+09:00
2009-03-26T09:47:07+09:00
2009-03-24T18:02:48+09:00
yokopw
leadership
もちろん、野球はチームスポーツであり、誰が!っていうものでもないが、しかし、決勝戦までの試合で、ここぞ、っていうときに点をとってきたのは、明らかに、青木、内川、城島、中島などの選手だったし、加えて、岩隈、松坂をはじめとする投手の活躍だった。
正直、何でスポーツニュースは、いつも、イチローが打った打たないに焦点があたり、インタビューもイチロー中心で、他の選手をもっと公平に評価しないのか、不満であった。
一方、前回のWBCとは違い、不振に喘いだイチローのコメントは、いつになく「折れかけていた心がほぼ折れた」など、素直に自分の心を表現していたのに興味をひかれた。リーダーでありながら、チームを引っ張れない辛さは相当のものだったのであろう。
そして、決勝の延長戦。「神が降りた!」2点タイムリー。もちろん、勝負事には運不運はつきものだが、やはり、目茶目茶大一番で神を呼び込めるところに、イチローのすごさをまざまざと見せつける1球だった。脱帽!
延長になったおかげで、大きな感動をもらえた決勝戦だった。
ところで、岩隈には、これを機に、メジャーに是非いってもらいたいなぁ
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スキンバンク と 中川大臣出席G7会議
http://ykpw.exblog.jp/10394731/
2009-02-19T21:50:00+09:00
2009-02-21T11:33:12+09:00
2009-02-19T21:51:43+09:00
yokopw
ちょっと考えたこと
亡くなる方から皮膚をもらい、それを冷凍保存し、重度の火傷等により皮膚移植が必要となった時に病院から連絡が入り、皮膚を届けるというのがメインの仕事。この事業を3名のコーディネータで行っているというのだが、なんと、スキンバンクは日本に1つしかないという。
それも、今、資金難で存続の危機だとか。昨年の運営費は2800万円、うち、3/4程度が企業の寄付で、1/4程度が病院の会員費で賄われているが、うち、1700万円を寄付していた企業が倒産してしまったのだという。3月からはコーディネータを一人減らす方向。
しかし、皮膚の提供は、亡くなってから6時間以内に採取しないといけないという。急に病院から呼び出しがある場合も多く、コーディネータが減るということは、それだけ緊急な対応ができなくなるということ。他に同様の事業を行っているところはないので、折角提供してくれるという申し出も、無駄になってしまう。
その直前のニュースでは、中川大臣が辞任をするきっかけとなったG7会議についての国会質疑の場面が流されていた。その中で、今回の会議には22名の随行があり、計6000万円の経費がかかったという。
納税者100人が100人とも、スキンバンク事業に旅費の半分でいいから投入されるべき、って思うと思うのだが、そうはお金が流れないところが、制度の難しさなのだろうか。
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モーターサイクルダイアリー The Motorcycle Diaries
http://ykpw.exblog.jp/10336177/
2009-02-11T22:53:00+09:00
2009-02-11T23:03:50+09:00
2009-02-11T22:54:33+09:00
yokopw
映画
チェ・ゲバラ(Ernesto Guevara)とグラナード(Alberto Granado )のバイクでの南米縦断旅行を、ゲバラの日記をもとに再現したもの。
今にも壊れそうな(実際途中で壊れてしまったが)バイクにまたがり、半ば行き当たりばったり的旅で出会った様々な人を通じて、二人が変わっていく様がよく描かれている。
泊めてもらうために近づいたチリの女性、治療を頼まれた老婆、警察に追われている共産主義者、アメリカ資本の鉱山で働くインディオ。。。
南米のヨーロッパであるブエノスアイレスでは、全く接点のなかった人々との出会いだったのであろう。
ゲバラはハンセン病を専門とした医学生であったことから、旅の途中でハンセン病療養所を訪れ、治療にあたっている。そこでは、患者と医師達の住む場所とが大きな川で隔てられ、ボートでなければアクセスできない。
ゲバラは、純粋に、患者が隔離されていることに疑問をもつ。インディオが先祖代々の土地から追われたり、鉱山労働者が危険に晒されながら働いているのと同様に。
彼は最終的に武力で社会を変えるというラディカルな手段をとる。しかし、彼の眼には、資本家が国家警察などの暴力装置を活用してインディオを家から追い出しているように、貧富の格差が放置されている現状そもそもラディカルに映っていたのであろう。
社会革命を目指すきっかけとなる過程であり、その後の「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」につながっていく。
グラナードは、カラカスでゲバラと別れてから8年後、ゲバラ司令官をキューバに訪ねたそうだ。そして、ゲバラの死後は、ハバナで医学部を創設したらしい。
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空白の宰相
http://ykpw.exblog.jp/10311785/
2009-02-08T19:10:59+09:00
2009-02-08T19:10:59+09:00
2009-02-08T19:10:59+09:00
yokopw
leadership
この本の結論では、一言で言うと、無党派層をバックとする点では小泉政権と共通だが、最大の違いは秘書官の役割ということになっている。これも一因かもしれないが、安倍リーダーシップの失敗の理由とするには、最も著者に対するバッシングが少ないのかもしれないが、少し浅薄な気がする。
道路特定財源の一般会計化の最終調整の場面なども、結構細かい取材をもとに描かれているが、小泉政権ですら手をつけられなかった聖域に踏み込んだにもかかわらず、マスコミが冷ややかな反応しか示さなかったという理由も、井上秘書官が記者団に、明日重大発表をするので、これで支持率が上がる、というようなブリーフをしたため、支持率アップのパフォーマンスとマスコミが冷ややかに報じたという分析であったが、秘書官の一言で、マスコミ全体がネガティブな反応になるというのには少し無理がある気がする。
安倍首相も次から次と起こる問題、支持率低下にただ手をこまねいていただけでなく、いろいろと策を講じていたが、結局、安倍の個人的優しさがあだになったという線で説明されている。特に閣僚の不祥事が判明するたびに、閣僚を守ろうとする姿勢は、優しさがあだになった面は大いにあるだろう。
これはオバマ米大統領の最近のニュースを連想させる。厚生長官に指名されたダシュル元民主党上院院内総務の納税漏れが発覚した際、当初は彼を擁護する姿勢をとったが、それが返って批判を招き、撤回し自らの任命責任を認め、ダシュルは辞退することとなった。
チームを守る優しさと、冷徹さの判断は難しい。
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フェデラー 涙
http://ykpw.exblog.jp/10261649/
2009-02-01T22:29:00+09:00
2009-02-05T08:58:53+09:00
2009-02-01T22:30:06+09:00
yokopw
気分転換
フルセットの末、ラファエル・ナダルが優勝!
5セット目は、フェデラーが自分から崩れてしまったが、結構フェデラーの本来のプレーが存分に出て、ナダルを押していた感じ。が、タイブレークや5セットなど、重要なところで力んでしまったのか、ミスがでて本当に残念。かなり苦労して勝ち上がってきているようだったし、対ナダル戦には去年のフレンチ、ウィンブルドンでも相当苦しめられているので、今回は勝ってほしかった。
実際、とったポイント数では、ナダル173に対してフェデラー174で、ロジャーが勝っていたのである。
う~ん、残念。。。とはいえ、ナダルとフェデラーの試合は、常にそうだが、今回も息をのむラリーの連続であった。
表彰式のインタビューでフェデラー、言葉が出てこず、こらえても涙が流れだしていた。
悔しさなのか、逆に、かなり善戦できたことへの喜びだったのか。。。
本人もわからないうちに涙が止まらないって感じだった。
今年もフレンチ、そしてウィンブルドンが楽しみである。
http://tennislivechannel24.blogspot.com/]]>
オバマ 大統領就任演説
http://ykpw.exblog.jp/10258143/
2009-02-01T14:58:32+09:00
2009-02-01T14:58:32+09:00
2009-02-01T14:58:32+09:00
yokopw
leadership
すごい人ゴミと寒さで、押したり押されたりでイライラしそうになると、「obama! obama!」とどこからともなく声があがったという。
特に感心した部分が、「この難しい状況の中、困難な仕事を引き受けてくれた(step up to the plate)オバマ大統領とその夫人に感謝する」という表現。これまで、日本の政治家に対し、例えば、麻生さんが総理を引き受けてくれて感謝する、というような感覚を持ったことがなかった。すごく新鮮に思えた。
別の知り合いからも就任式に参加したという話を以前に聞いた。彼は弁護士で同僚と一緒に参加したらしいが、彼の話は"faithfully"の位置が間違っていたことがすぐにわかり、これは無効なんだろかどうだろうかという話で盛り上がった!という話が中心だった(この宣誓は、無効かどうかは別として、翌日やり直しとなる)。
同じ場にいても人の受け取り方は様々で、おもしろい。
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チェ 39歳 別れの手紙 (GUERRILLA)
http://ykpw.exblog.jp/10255355/
2009-02-01T00:52:00+09:00
2009-02-11T23:00:28+09:00
2009-02-01T00:52:07+09:00
yokopw
映画
チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)のボリビアでのゲリラ活動を追っている。前編ではキューバ革命を成功する過程に焦点をあてていたが、後編はカストロがゲバラの手紙を読むところから始まる。ここにはもう自分は必要がない、自分を必要としているところに行くと。
キューバで築いた地位や家族をすべて捨てて、彼は、37歳にして別の地で革命を起こそうと周りに黙ってキューバを離れたのである。
が、映画を見る限り、ボリビアでの戦いは相当悲惨なものだった。全く組織化されていず、ゲバラ以外に部隊を統率する司令官的立場の人は特にいなかったようであり、加えて、農民達からの支持も得られず食糧や兵士の調達に相当苦労を強いられている。ボリビア独裁政権が米の支援を受け、ベトナム戦争時の戦い方等を指南してもらい、早い段階から農家等に協力するようにしかけたという点もあるのかもしれない。
また、カストロはキューバ革命において、早い段階で共産党など、意見に違いはあるものの現政権に対抗するという点で一致し、協力関係を築くことにより、運動を大きくしていくことに成功したが、そのような政治的動きに失敗したところも大きいのかもしれない。
前編・後編を通じて残念なのは、なぜ彼がキューバを去ることになったのかという点について全然触れられいないこと。米と敵対関係となったキューバの立場から、カストロはソ連に接近していく。しかし理想家であるゲバラにとっても、ソ連も帝国主義を続けている国であり、政治的妥協が許せなかった。他にも現実的な路線をとっていくカストロとの方向性の違いから、キューバを離れることを決意したのだと思う。
この経緯が大事なのは、ゲバラは共産主義などという主義主張のために戦おうとしているのではなく、貧困から抜け出すためには武力闘争もやむを得ないのだと考えている点である。労働者が酷使され、虐待されて、団結してストを起こすと武力で制圧される、これに対抗するのに武力を使うのがなぜおかしいのかと。あるいは武力を使わなければ変わらないではないかと。
農民の支援も受けられず、兵隊の士気も下がる中、徐々に追いつめられるゲバラの様子は痛々しい。ボリビア政府の掃討作戦で負傷し、捕まり、処刑され、彼の死体はメディアに公開される。革命の士気をそぐための政治的メッセージであろうが、何も殺す必要はなかったように思えてならない。
なお、サルトルはゲバラの死後、彼のことを"not only an intellectual but also the most complete human being of our age"とコメントしたらしい。
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風力発電
http://ykpw.exblog.jp/10237418/
2009-01-29T15:57:00+09:00
2009-01-29T15:59:59+09:00
2009-01-29T15:58:43+09:00
yokopw
ちょっと考えたこと
ヨーロッパでだいぶ普及しているようだが、日本は湿気も多く、梅雨もあり、台風もあり、加えて地震もあり、ヨーロッパの機械をそのまま簡単に導入すればいいというわけでもないらしい。野ざらしなので、維持管理にもだいぶコストがかかるとか。
また、プロペラの先端までは100m近くになるらしく、運んでくるのも大変であれば、組み立てるにも特殊なクレーンが必要。よって、運送にも港湾だの都道府県だの警察だのとあちらこちらと調整をしないといけないらしい。加えて、住民からの理解を得るのも簡単ではないらしい。
が、クリーンエネルギーとしての期待は高いわけで、外国から運んでこずに日本で作ればいいのに!と思うのだが、なぜか、日本のメーカーは太陽発電の開発には何社もかかわっているが、風力発電はあまりなく、それも輸出用で国内用ではないらしい。コスト・パフォーマンスに見合わないってことなのかな。]]>
ヒトラーの贋札(Die Fälscher,The Counterfeiters)
http://ykpw.exblog.jp/10228844/
2009-01-28T10:47:00+09:00
2009-02-09T20:01:21+09:00
2009-01-28T10:47:48+09:00
yokopw
映画
強制収容所送りとなった囚人の中から印刷工や元銀行員、通貨偽造詐欺師等をほかの囚人から完全に隔離し、彼らにはほかの囚人とは破格の待遇(といっても白いシーツ付きのベッドとか歯ブラシ支給とか、シャワーが浴びられる等のレベルではあるが)で処遇し、その代り、ポンド偽造に従事させる。囚人の間で起こる、ナチスの利益となる偽造に協力するのか、あるいはサボタージュをして殺されるか、葛藤が描かれている。
実際に、ポンドが成功した後はドル紙幣の偽造を命令されていたが、それはサボタージュにより完成をだいぶ遅らせたようである。
映画の主人公であるサリーは贋札師で、要するに偽札や偽造パスポートを作って生業を立てていたわけで、そういう意味では犯罪者である。一方、収容所の中で彼は、絶対仲間を見捨てないというモラルを徹底するモラリストでもある。
いくら多少他の囚人よりもいい待遇を受けているからとはいえ、ナチの作戦に加担することは、ユダヤ人からすれば当然、自分たちの首を絞める結果をもたらすわけで、正しいことではないかもしれないが、「できる限り生きることを優先」させ、仲間(自分も含めて)を助けることに善悪のボーダーを引いているところが非常に面白い。
この作戦に駆り出されたユダヤ人印刷工エアドルフ・ブルガーの本を基に制作。解放後、彼は偽札作りに関与させられたこと(あるいは強制収容所のこと自体)に触れたくなく、長らく沈黙を守っていたが、ドイツの右派的動きを懸念して、筆を執ったとインタビューで応えている。]]>
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