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南オセチア紛争

一時は冷戦の再来か?!と注目を集め、アメリカ大統領選挙にも大きく影響しかけた南オセチア紛争も、経済危機の前にすっかり注目度が落ちてしまった気がする。

8月7日にロシア軍が南オセチアに侵攻し、グルジア人村に砲撃したのに対し、グルジアが反撃し紛争になったというのが、少なくとも私の理解だったのだが、それはどうもグルジア側の説明であり、最近になって、OSCEの現地視察団の情報として、グルジア軍が7日深夜に南オセチアの首都ツヒンバリに攻撃を仕掛けたという話がでてきた(11月7日にNYTimes)。
要するに、ロシア軍が一方的に攻撃を仕掛けたというわけではないのかもしれないということ。

この話で思い出すのが、ボスニア紛争。ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国側がいち早くアメリカのPR会社を雇い、「セルビアが悪いやつ」「ミロシェビッチはヒトラー的存在」「モスリム人の民族浄化を図っている」といったようなイメージを作り上げ、国際世論を味方につけたという話。高木徹著『戦争広告代理店』に詳しい。

情報がさまざまな情報源から大量に出回っているように見えても、未だに情報の偏向は妨げられないものなのだなぁと改めて実感。大量に出回っているからこそなのかもしれないが。

by yokopw | 2008-11-29 10:20 | communication  

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