存在のコミュニケーション力

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「博士の記憶は80分」っていう創造的な設定の中で、博士と家政婦とその息子のお互いを尊重し大切にしていく関係が構築される過程を描く。文章がとても美しい。

この本のポイントは、ルートとよばれる息子。博士と家政婦だけの時には、記憶が限られていて扱いがちょっと難しいおじいさんとその家政婦というだけで、それ以上のことはないのだが、そこに「11才の息子」という存在を介在させたことにより、急に博士の態度が変わり、息子を通じて彼が見えてくるようになる。ルートはその存在だけで、博士とのコミュニケーションの壁を打ち破り、家政婦との三角関係を築くきっかけとなる。

「子供」って不思議な存在である。
私は犬が大好きだが、場合によっては、ペットもルートのように、ただそこに存在するだけで、2人の大人の壁をあっさりと打ち壊すっていう存在になりえたりする。
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子供やペットがもっているのに大人が持ち合わせていないこのコミュニケーションパワーっていうのは何なんだろう。
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by yokopw | 2006-02-14 23:10 | communication  

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