ヴィーナスの彫刻

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ルーヴル美術館展 「古代ギリシア芸術・神々の遺産」(東京藝術大学大学美術館)へ。
ギリシャ彫刻が中心。それ程展示数は多くないが、パンフレットにもでていた「アルルのヴィーナス」やライオンなどいくつか迫力ある彫刻もあり、なかなか楽しめる。

アルルと比較を交え、ミロのヴィーナスの彫刻について、6分程度の映画が上映されている。3D映像もあって、ミロの腕があったときのポーズなど、想像をかき立てられ、結構興味が湧いた。

まず驚いたのが、ミロのヴィーナスは腰の辺りから上と下とで別のピースであるということ。ギリシャ時代では既に、大理石を効率よく使うということが行われており、腕も元々別のピースとして作られていたらしい。この時代、ふんだんにある大理石を好きなように使っていたのかと勝手に想像していたが、既に効率的に使うということが行われていたのにびっくり!

また、アルルとミロと並べられると、ミロの少し崩し気味の独得の姿勢により、いかに優雅さ・しなやかさが醸し出されているか感じられる。
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さらに、ミロのヴィーナスがすごいのは、古代ギリシャ彫刻のオリジナルということ。古代ギリシャの彫刻は、ブロンズが多かったようで、その後の戦乱で殆どが破壊され、現在残っているものの多くはローマ時代の模刻(レプリカ)。

展示されていたアルルのヴィーナスもローマのレプリカ。ミロとの比較でいえば、両腕があり、リンゴと鏡をもっているが、これは、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に飾った際に、彫刻家に復刻させたものらしい。ローマのレプリカでも結構鼻が落ちてしまったりしているのからすると、ミロのヴィーナスがいかに稀少なものなのか、今更ながら納得。

ヴィーナスの歴史をさらにたどっていくと、プラクシテレス(Praxiteles)という人が最初に女性の裸体を彫刻として残しているらしく、特にクニドス島のアフロディーテ(ヴィーナス)が有名らしい。ミロのヴィーナスも彼の作品が元になっているのではないかとのこと。

ミロのヴィーナスが紀元前1世紀頃らしいが、彼はその300年くらい前。となると、ミロのヴィーナスのさらなるオリジナルっていうのが、2500年くらい前の地球上には存在していたかも??(あるいは、どっかの島に埋まっているのかも……??)
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by yokopw | 2006-08-16 23:13 | 芸術  

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