Bon Voyage

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1940年、ドイツ軍が間近に迫ったフランス・ボルドーが舞台。危機対応で右往左往する大臣、原子爆弾の開発するユダヤ系の教授と何としても教授をイギリスに亡命させようとする助手、記者扮するドイツ軍スパイと、男を翻弄する女優ヴィヴィアンヌ(Isabelle Adjani)、女優にぞっこんの作家志望のフレデリックを中心に展開されるドタバタ喜劇。
ドイツ軍占領が迫り、さらに原爆に関係する重水をドイツ軍に渡さないよう国外を脱出しようとする教授となれば、かなり深刻な設定。それでありながら、自己中心的な女優に振り回される大臣やフレデリックとのラブロマンスが交差し、どことなく暢気さがあり、笑える。”Bon Voyage”というタイトルどおり、終わり方も前向き。
女優役のIsabelle Adjaniの嘘泣きや、うまく男性に媚びを売る様が、誇張気味で、でも、嫌味がなく、バランスがとれていてうまい。何が驚きって、彼女、当時48歳だったらしい。これはホラーに近い驚き。
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同時代の設定で、ナチス・ドイツ占領下のフランスを舞台に、プロパガンダとして存在していた映画会社・コンティナンタルにて、ナチスに抵抗しながらも映画を撮り続けた実話をもとにしたフランス映画”Laissez-passer”レセ・パセ [自由への通行許可証]』とは対照的。

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どちらかというと、ユダヤ系イタリア人で強制収容所に送られ、極限状態を舞台設定としながら、ユーモアを絶やさず、「これはゲームだ」と子どもに嘘をつき続けるというRoberto Benigniの “Life is beautiful”に近い印象を持った。
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by yokopw | 2006-05-01 23:37 | 映画  

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