ブッシュ大統領がブログを推奨?!

ブッシュ大統領が、ブログや口コミを活用してイラクについてのいいニュースを流すことができると発言。
 
米軍記者を夫にもつ女性が、イラクでは復興も進み、いいこともたくさん起きているのに、一般のテレビ局では、悪いニュースばかり報道している。人々がイラクでのいいニュースを知るにはどうしたらいいかという質問。

ブッシュ大統領は、この質問に対し、ここにいるカメラの前で発言するとか、発言の機会がある度に言い続けることで言葉が伝わっていく(word of mouth)ということに加え、様々な情報伝達手段により、人々が実際に情報を集める方法も変わってきており、ブログや、米軍を支持するインターネットのサイトにアクセスするなどにより、言葉が広がっていくと発言。

イラクにおけるPR戦略については、米軍が米PR会社(Lincoln社)を通じて、イラクの地元紙に米軍に都合のいい記事を掲載させていたことが昨年末露呈し、問題となっており、「民主主義の原則である報道の自由を脅かしている」と、米議会内でも調査が進められている。

3/22のNew York Timesでは、内部調査により、PR会社がイラクのニュース配信会社に好意的な記事を掲載するよう買収することは、国防省との契約には違反していず、国防省はこのような行動を規制するために新たなルール作りが必要か、判断に迫られていると報道。

問題となっているPR会社の行動は、例えば、米軍の情報作戦部隊が記事を執筆し、リンカーン会社職員がアラビア語に翻訳した上で、フリーの記者等を装い、イラクの新聞社に持ち込む、あるいは買収して米軍に有利なニュースを流したといったもの。

ブッシュ大統領が「ブログを使って、口コミで、イラクが復興しているという情報をどんどん流してくれ」というインパクトは何だろうか。

世論の支持なくして、戦争は遂行できない。よって、戦争遂行者、つまりブッシュ政権がいかに「世論」を操作していくか、PR戦略を練るのはある意味当然。それに対して、報道メディアは、様々な立場を取材し、政府の政策が正しいのか、検証する役割がある。リンカーン社について報道したのも、ロスアンゼルス・タイム紙だった。

一方で、リンカーン社による買収のように、メディアも利益追求を目指す会社組織であり、有形無形の圧力をあちらこちらから受けている。

ブログは簡単に自由に情報発信できるのが最大のメリットだが、無責任・根拠のない情報発信も簡単である。

ブログが既存のメディアにどう絡み、世論形成にどういった影響を与えていくのだろうか?
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by yokopw | 2006-03-25 00:07 | communication  

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