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WBC と イチロー

準決勝の韓国戦、決勝のキューバ戦は、普段野球をみない私でも1球1球にはらはらし、また、感動した。
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試合を通じて、特に関心をもったのがアメリカの審判とイチロー選手。
ここぞというチャンスで確実にヒットを打てるという安定感は、さすがとしか言いようがない。
が、その技術力に加えて、これまで、自分の道は自分で開くといったような孤高でクールなイメージを前面に出していたイチロー選手が、今回のWBSでは、「チーム一丸となって」と、日本チームを盛り上げて引っ張る言動が多かった。「3回同じ相手に負けることは許されない」といったのも、自分を鼓舞するというより、チームに対するメッセージに聞こえた。

実際に、韓国戦の時には、初回から積極的に塁にでて、盗塁を仕掛けて相手方にプレッシャーをかけ、チームにも意気込みを見せていた。

イチローは、何故、今回、これ程チームにこだわったか?
彼はアメリカでYoko Onoと並んで最も有名な日本人であり、メジャーリーガーとして様々な記録を打ち立てている。マリナーズでもなくてはならない存在。それでも、彼が中心となって、マリナーズをチームとして、盛り上げ、まとめ上げるとことの限界を感じているのではないか。
ベンチの中で落ち込んでいる選手にちょっと声をかける、冗談を言う、こういった些細なことをするのでも言語の壁や、価値観の違い等、結構難しいだろう。マリナーズの中で、一人着実に自分の記録はうちたてているものの、それがなかなかチームとしての「勝ち」に繋がってこない。一人の技術力だけではチームとして勝てない、そんなこれまでの限界を、今回の日本代表チームの中では乗り越えられたのではないか。

イチローは、「このチームで大リーグを戦いたい」ともコメントしていた。今回の試合を通じて、自分の居場所みたいなものを感じたのであろう。

ヤクルトの古田選手が記者のインタビューに「優勝したんですねえ~~。ちょっとうらやましい」と応えていた。本当に喜んでいる感が伝わる発言だった。

by yokopw | 2006-03-21 20:47 | leadership  

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