「白バラの祈り」

★★★★

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Sophie Scholl: The Final Days

1943年のナチス政権下、ミュンヘン大学で生物・哲学を専攻する学生Sophie Schollが、同大学医学部の学生であった兄Hansと一緒に学内で反政権を内容とするビラをまき、ゲシュタポに捕まり、取調・裁判・処刑されるまでの6日間に焦点をあてたドキュメンタリー映画。
「白バラ」と称する非暴力で反政権・戦争終結を主張する学生運動。

覚悟はしていたが、拷問など残虐なシーンはなく、淡々と比較的予想通り展開していく。なのに映画館から出たくなるような怖さがある。

忍耐強い取調官(Robert Mohr)は、徐々にSophieを追いつめていく。彼女の「ノンポリ・何もしていない」という主張は確かに徐々に崩れ、彼女がビラをまいたことを自白する。だが、一方で、「ナチスは間違っている。ドイツは戦争に負けている」という認めたくない事実を突きつけられ、根底のところで徐々に変えられているのはMohr調査官。彼は、反省をしているという調書に変えて彼女を助けてもいいとの提案もする。が、彼女は拒否する。なぜなら、自分は間違っていないから・・・・

彼女が特に政治に偏向していたというわけでもなく、ただ、おかしいと思った者をおかしいという勇気があったという「普通の大学生」として描かれているだけに、余計に自分を投射し、「私だったら・・・」という疑問を考えさせられる。

ベルリンの壁の崩壊により、ゲシュタポの取調記録等が公開されたことで、取調に焦点をあてて再度映画化されたらしい。(これをテーマにした映画としては“The White Rose”や“The Last Five Days”(どちらも1982)がドイツで製作されている)

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写真をみると、さらにリアルになる。
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by yokopw | 2006-03-01 22:54 | 映画  

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